カードツールの特徴と活用の考え方

ケアマネシチュエーションカードは、これまでの事例検討の問題であった事例を用意する負担、個人情報への配慮、参加する方への指摘のしづらさなどを解消する目的で作られました。

さらには、介護従事者や関係職種の方々同士の関係性を円滑にし、実際の介護現場でのさまざまな場面において、素早く相談しあえたり、サポートできるようになることで、介護サービスの質を上げていただきたいと考えています。そのため、多岐にわたる活用方法があります。

説明書にあるようにAカード1枚、B-1カード1枚、C-1カード4枚、D-1カード4枚、E-1カード5枚をきっちり使った事例検討を行っていただくことも良いですが、ちょっとした空き時間にお茶を飲みながら意見交換をしてみたり、多職種が集まる機会で情報交換をする目的などであれば、カードを限定してご活用いただいて構いません。
カードに縛られ過ぎずに、皆さまのディスカッションが盛り上がる使い方を自由に考えていただければと思います。

例えば、主任ケアマネクラスの経歴が長い方同士であれば、A,Bカードのみで意見交換をしていただいても良いですし、新人職員の方を交えてカードを用いて解説などを入れながら指導される方もいます。グループの中に専門他職種の方がいるようでしたらDカードの代わりにポイント解説やコメントをしていただくのも良いでしょう。青山さんを自身の事業所の利用者さんに置き換えて、Bカードのアクシデントが起きた想定でディスカッションするといったやり方を見つけた方もいました。

カードの使い方は自由です。面白い活用方法を思いついた方がいましたら、ぜひ教えてください!