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お金が足りない!ーすぐに対応するべきことー【青山さん編】

ケアマネジャーの解説

お金がない原因

お金がないという状況は、何か原因があるはずなので、それを確認して、対策を考えて下さい。ここではいくつか原因として考えられる事を具体的に紹介します。

  1. 青山さんのように仕送りが減った。(原因を把握する。)
  2. 配偶者・子供・孫などが利用者のお金を使っていた。
  3. 奥さんの買い物の内容に問題がある。(同じものを複数買ったり、余分なものを買ってくる。)
    例)
    ●大手スーパーによく行き、1万円ぐらいの買い物をしてくる。
    ●ヘルパーさんが本人に頼まれたからと、本人が好きな季節外れの高価な果物を毎回買ってくる。
    ●お気に入りの親切な販売員の勧める品物を、言われるままに購入している。 
    ●いつもお札で支払う(おつりが分からない。) など
  4. 通信販売や戸別勧誘などで高額なものを購入させられている。
  5. 新聞を複数社契約させられている。
  6. お風呂の改修を数社に数回行ってもらっている。
  7. いろいろな場所の壁紙を繰り返し貼り替えている。(家族も気が付かなかった。) など

上記のような場合、どう行動したら良いのでしょうか?対策を考えてみましょう。また、他にどんな原因がありうるか考えてみましょう。

支援制度の活用

お金が足りないという状況では、精神的な不安から怒りやすくなり、家族との関係が悪くなったりします。地域包括支援センターや高齢障害福祉課、生活保護担当課等に相談し、各制度へつなぐ支援をしましょう。

生活保護担当課は、借金がある場合でも少し足りないという場合でもアドバイスを下さり、医療扶助や介護扶助につながる可能性もありますので、困ったときは相談してみましょう。

生活保護以外で考えられるのは、以下のようなものが利用できそうです。

  1. 日常生活自立支援事業(生活費の見直し)
  2. 生活困窮者自立支援制度
  3. 社会福祉協議会が行っている生活資金貸付制度
  4. 無料定額診療
  5. 介護保険料の減免制度の活用
  6. 一部負担金の減免・猶予の相談(国保課・国保44条の相談)
  7. 社会福祉協議会等のボランティアの活用  など

 

【執筆者】
吉松美津代(NPO法人千葉西地域包括多職種の会 代表・主任介護支援専門員・薬剤師・社会福祉士)

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更新日:2022年4月1日

投稿日 : 2022.04.01