このような研修のツールでは、進行を行うファシリテーターが必要な事が多いのですが、ケアマネカードは、そのようなファシリテーターを置かずに実施する事が可能です。
基本的には、カードを順番にめくって、その合間に気になること、アイディアを出しながら意見交換をしていけば良いので、全員が初めてでも問題なく実施できますので、それを促す方がいれば大丈夫です。
さらに、もっと多様な議論を引き出したりしたい場合は、発言テーマを広げてみると良いでしょう。
例えば、
- 利用者さんの基本情報に対して心配なことは?予想されるリスクは?
- 同じような経験をしたことがあれば、経験を共有する。
- 自分が対応するとしたら不安なことを他の方に聞いてみる。
- 利用者さんは、この時にどのような気持ちになっていると思うか?
などです。
他には、それぞれの立場になって考えてみるという意味では、登場人物の役割を割ってみるのも良いアイディアです。
例えば、
- 利用者様本人
- アイさん
- 主任ケアマネジャー
- 関係職種の担当者
と役割を決め、それぞれ自分の役割がカードで登場したらその内容を読み上げて進行したり、その時の感情や相談などをしてみるといった流れです。
また、対応例を議論する際は、どうしても経験がある方や発言するのが得意な方が話す時間が長くなって、なかなか話す事ができない人も出てきてしまいます。
参加者一人一人が発言できるようにするために、司会進行役を置いて、参加者に順番に話を振ったり、時間管理をしたりすると上手くいきます。
多職種の方が参加しているのであれば、是非その事例に関わる専門職の方に発言してもらうようにしましょう。
また、カードを使うのが2回目の方がいれば、その方に司会進行をお願いするとよりスムーズに進める事ができると思います。